2018.09.15
聞いたことあるなー。
なんだっけ・・・
あー、わかんない。
知らなくても困らない。
でも、知ってたら得するお金系ワードを解説します。
登場キャラ
ねこ
お金のことなら任せて!お金を招く万能型の招きネコ。
ゆうか
バリバリ営業ができるリッチ貧乏。プライドが高い超浪費家。
ゆうかちゃん、年金って何か説明できる?
65歳から受け取れるお金のことでしょ?
それも1つだね。他には?
他??え、どういうこと?
年金はお年寄りのためのものって思われがちだけど、実は「保険」の側面もあるんだよ。
保険?ぜんぜん知らなかった!
簡単に年金について説明していくね。
日本の年金制度は、
20歳以上60歳未満の国民全員が加入する「国民年金」と、
会社員と公務員が加入する「厚生年金」の2階建になってる。
それは聞いたことある!
会社員は厚生年金と国民年金の2つに加入してるんだよね。
その通り。
保険料を支払う人(被保険者)は第1号〜3号までの3つに分類される。
わたしはどこに入るのかな?
ゆうかちゃんは、会社勤めだから第2号被保険者になるね。
ちなみに、1階部分の保険料は厚生年金の保険料に含まれていて、半分は会社が負担してくれてる。
半分は会社が払ってくれてるんだ!
へぇ、ありがたいね。
保険料ってどれくらい支払ってるのかな?
会社員の人は毎月の給与明細に記載されてるはずだからチェックしてみて。
厚生年金の保険料は、料率が「18.3%」に固定されていて、給料にその料率をかけた金額が保険料。
で、その半分をゆうかちゃん負担分になる。
結構高いね…。
それからさらに国民年金の保険料も必要なの?
厚生年金保険料のなかに含まれてるから、それ以上はかからないよ。
あ!そうなんだ。
じゃあ、自営業の人(国民年金だけ)は保険料いくらになるの?
国民年金の保険料は定額で、16,340円。
最初に話したんだけど、年金はお年寄りのためだけじゃないんだ。
保険の側面もあって、それが「障害年金」と「遺族年金」。
初めて聞いたかも。なにそれ?
「障害年金」は病気やけがで障害が残ったときに、
障害の程度に応じて国民年金から「障害基礎年金」を受け取ることができる。
厚生年金の加入者は、「障害厚生年金」が上乗せされる。
ほんとだ!保険みたいだねー。
CMで流れてるもんね、”万が一のために”って。
でしょ!
もう1つあって、それが「遺族年金」。
年金の加入者が亡くなって、お子さんが小さい場合(※1)に、そのお子さんか配偶者に支給される。
手厚いんだね。
年金が思ってたよりもすごいもんだってわかったよ。
なんとなく知ってるつもりではいるんだけど、
65歳から給付される「老齢年金」の部分だけしか認識していない人が多いんだよね。
まさしく私それ。
ぜんぜん知らなかった。
年金の保障範囲を把握していれば、民間の保険で保障をつけすぎることもないだろうし、知ってて損はないよ。
たしかに!
すごい勉強になったよ、ありがとう。
(※1)子の年齢は18歳の誕生部を迎える年の年度末を経過していないこと
年金は老後の生活資金給付に加え、保険の機能も兼ね備えた素晴らしい仕組みです。
しかし、第1号被保険者である自営業者が65歳から受け取れる「老齢基礎年金」だけでは、多くの人が資金不足になると考えられます。
自分で作る年金として、拠出金額が所得控除となり、受け取り時にも税制優遇される「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
一言で「年金」と言っても、老後の生活資金だけでなく保険の機能もある年金制度は私たちの生活を支えてくれる大切な制度です。
しかし、高齢化社会が進む日本では社会保障費がかさみ続け、今後は老齢年金だけでなく遺族年金の給付額が下げられるとも言われています。
自助努力も合わせて準備しておくと安心です。
この記事の監修をした人
リファレンス
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