最適な家計収支を考えるコツは「10年単位」と「脱・延長線」

めんどくさがりなあきえは、
いいらしいと分かっても、なかなか行動しない。
なんとなく貯金はしておいた方が良いと思い、
生活費から余ったお金を貯金へまわしている現状。

ふといまの貯金額で大丈夫なのかな?と不安に思い、
CFP®杉山夏子さんの元を訪れました。

登場人物

杉山先生

お金の相談数は年間50組以上!
日本FP協会 CFP®資格を保有。

あきえ

38歳、正社員・WEBデザイナー
世帯年収600万円(旦那200万円・あきえ400万円)
子供1人・4歳男
貯金300万円(別で学資保険200万円契約)
投資経験なし

きょうは宜しくお願いします。

こちらこそ宜しくお願いします。
きょうはどのようなご相談でしょうか?

とくに具体的なことを相談したいというわけではないんですが、なんとなく今のままでお金のやりくりが大丈夫なのかな?と思いまして…。

なるほど。
いまは家計簿をつけたり、貯金をされたりはしているのですか?

家計簿はつけてません。
貯金は毎月10万円するようにしています。

しっかり貯金はされているんですね!

わたしぐらいの年齢だと、貯金はいくらあればいいんでしょうか?

あきえさんが考える今後のライフプラン次第ですね。

10年単位でライフプランを考える

ライフプランっていうと、どういうことを考えないといけないのでしょう?

お子さんをもう一人ほしいとか、お子さんは学校が公立なのか私立なのか、大学はどうするか、ご主人の収入は今後どうなっていくのか?など、ですね。

あー、将来どうしていきたいのかということですね。
正直、ちゃんと考えたことがなくて…。
なにをポイントに考えていけばいいのでしょうか?

ライフプランに合わせて必要なお金を計算し、それをどのように蓄えるのかを考えていくのですが、ポイントは視野を広げて考える、時間軸を長くして考えることですね。

視野ですか。

ライフプランを考える際、多くの方が「いま」に意識が集中しがちです。
1年単位ではなく10年単位で大きく見ることが重要です。

そうなんですね。
視野を広げて考えると、なにが良いのですか?

お子さんが小さいときは家計の収支はだいたいプラスになるご家庭が多いのですが、中学生頃から制服代、ランチ代、塾代など何かと必要なお金が増えてきます。
そのため、先のことを見据えておかないと、気づくとお金が足りない時期に入ってしまいます。

あー、そういうことなんですね。
たしかに、「学費」って言われるとなんとなく大学のときにかかる入学金や授業料をイメージしていたのですが、それよりも前に結構お金かかりますよね。
わたしも親からお小遣いもらってましたし。

家計の収入を現状の延長で考えないこと

あとはこれから先、収入が今後大きく変化する可能性があるのか?という点も考えておきたいですね。
夫さんは個人事業主としてお仕事されているんですよね?

そうです。
まだ独立したばかりで収入が安定していないので、この先どうなるのかはまだ見えないところですね…。

そうですか。
自営業の良いところは定年がないところです。
企業に勤めていると、定年以降は主な収入が年金となりますが、自営業ですと働き続けることで稼ぎを得ることが可能です。
これは非常に良い点です。

定年以降も働くなんてめんどくさいって思ってましたが、良いところもあるんですね。
夫にはできるだけ長く頑張ってもらわないとですね!

現時点での世帯年収はあきえさんの収入割合が高いので、夫さんのお仕事が安定するまで、もしくはお子さんが大学卒業されるまでは所得補償の保険をご検討されてみても良いかもしれません。

なるほどー。
わたしが稼ぎ頭ですからね!

あと、あきえさんにもご注意いただきたいことが1つあります。
役職定年です。

役職定年?
はじめて聞きました!

企業に勤めていくと役職がついてきますよね。
企業によって制度は違いますが、大企業ですとだいたい55歳あたりでその役職がはずされて年収がさがる方が多いんです。それを役職定年とよんでいます。

え、わたしも一応役職はついているのですが、役職手当がなくなってしまうということですね。

その通りです。
いま30代の方は今よりも年収が下がるというイメージをあまり持たれていないかと思いますが、そうした年収低下も見越しておいた方が、より確実なライフプランを組むことができます。

10年単位の広い視野で、収入の増減を考えるんですね。
勉強になります!

では、つぎに支出を見直すポイントについて解説しますね。

〜 つづく 〜

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家計の支出を効果的に抑えるには何を見直すと良いのか

取材協力者

TEXT:mamachari編集部

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