子供のおこづかいはいくらが最適?子供の金銭感覚を養うおこづかいのポイント

こどもがもうすぐ4歳を迎えるにあたり、「おこづかいは、いつからあげるものなのかな?」と気になったゆうかは、講師として小学校で出張授業を行っているファイナンシャルプランナー・柳原香さんのもとを訪れました。

柳原先生

ファイナンシャルプランナーであり、キッズマネーステーション認定講師でもある。

ゆうか

バリバリ営業ができるリッチ貧乏。プライドが高い超浪費家。

前編はこちら

子供が電子マネーで大盤振る舞い?子供とお金のトラブル事情

おこづかいの”渡し方”

つぎは、おこづかいの”渡し方”です。
渡し方には『定額制』『報酬制』と『ミックス』の3つがあります。

  • 『定額制』…毎月決まった金額を与える
  • 『報酬制』…労働への対価として報酬額を与える
  • 『ミックス』…定額制と報酬制を併用する

渡し方1つでも3パターンあるんですねー。

でも『報酬制』にすると、おこづかいをあげないと何も手伝わない子になってしまいませんか?

前提として、お手伝いは『本来家族の一員である以上当たり前のこと』だと必ず伝えることが重要です。

労働の対価としてお金がもらえることを体験するいい機会になりますので、私は『報酬制』はアリだと思っています。

おこづかいを3つに分けて管理する

ある程度、計算ができる力がついてきたら、お金の管理についておすすめの方法があります。
もらったおこづかいを3つにわけて、子供が自分で管理するようにしてください。

3つ?

この3つです。

  1. 「自由に使えるお金=自分が定期的に購入するモノ(必要額)のお金」
  2. 「人のために使うお金」
  3. 「いざという時のためのお金」

子供自身でおこづかいの額「自由に使えるお金=自分が定期的に購入するモノ(必要額)のお金」を考えさせます。

最初はこれが一番大変だと思います。

今までお家の人になんでも買ってもらっているから、いったい何にお金がかかっているのかわからないし、また、実際自分が買ってまで欲しいものが思い浮かばないんです。

そんなこと考える機会なんてなかったですからねー。

子供が定期的に買っているものってなに?

毎日、週一、月一、など、定期的に購入するものの金額にあわせて、おこづかいにする事がポイントなんです。
定期的に使っているお金はなんなのか、おこづかいを使ってまで欲しいもの、自分に必要なもの、はなんなのか。

例えば、今までマンガを毎月親に買ってもらっている子がいるとします。
でも、じゃあ今日からおこづかいから買いなさい、という事になったとすると、急に自分のおこづかいからだすのならマンガ買わない、なんていう子もいるんです(笑) 

誰かが与えてくれるから何となく手にしている、という感覚ではなく、お子さん自身が、これは本当に自分に必要なのか?と、考えるいい機会になりますよね。

改めて自分のことを見つめ直すわけですね。

それは自分にとって何が一番大切なのか、を明確にするトレーニングですよね。
大人の場合ですと、生活費のイメージでしょうかね。

まさしくですね。
家計の見直しみたい。わたしが苦手な…(笑)。

ここは難しいと思うので時間がかかると思います。
でもじっくり考えさせてあげてください。

そして子供が欲しいものをリストアップしたら、大人が金額を計算してあげてください。

おこづかいの使用目的や、金額に親御さんが納得したら、「自由に使えるお金=自分が定期的に購入するモノ(必要額)のお金」は決定です。

例をあげてみましょうか。

月に1回のおこづかいで、週1で習い事の後に飲むジュースを自分のおこづかいで買うって決めるとします。

それが例えば100円としたら、100円×4週=400円ですね。
これが「自由に使えるお金=自分が定期的に購入するモノ(必要額)のお金」の考え方になるんです。

最初に買うもの(欲しいもの)を先に決めてから金額を決める順番ですね。
そこに『人のために使うお金』が追加で100円。
『いざというときのお金』で更に100円追加。
合計は600円。

こんな感じで全体額を決めていくというイメージですね。

「自分がほしいモノを買うため」はわかります。

『人のために使うお金』というのは?

イベントや急に必要になるお金に備える

私自身もそうだったんですけど、自分のおこづかいで母の日に何か買ってあげたい、お父さんの誕生日に何か買ってあげたいって思う事があるんですよね。そういうお金です。

あとお友達の誕生日プレゼントや、学校のユニセフ募金なんかもあてはまりますね。
自分の為だけでなく、大切な人の為に使える嬉しさを学びます。

大人になったら交際費のような役割になるイメージですかね。

「いざという時のため」というのは?
こどもにとっての”いざ”って何でしょう。

例えば、サッカーをやっていて、そのお子さんが、サッカー選手になるのが夢だったとします。
そして、いまのスパイクがボロボロになって買い換えたいとか。

買うことを予想していなかったモノに備えるお金ですね。
いわゆる貯金に当てはまるイメージですかね。

そういうお金も考えておく必要があるのか。
ぜんぶが予想できるわけじゃないですからね。

例えば、スパイクなんかはお家の人が買ってくれるって話になったとしたとします。
でも、買ってもらえても、自分が欲しい有名選手のブランドスパイクには手が届かなかったとします。

それなら、お家の人に出してもらったスパイク代金に追加する形で『いざという時のため』のおこづかいから少し足して、自分の欲しいブランドスパイクを購入する。
なんて使い方もいいですよね。

全額とはいかないまでも、自分の夢に『投資』するわけです。
きっとそのスパイク大切に使いますよね。

たしかに、親が簡単に買い与えるよりも大切に使ってくれそうですね。

  1. 「自由に使えるお金=自分が定期的に購入するモノ(必要額)のお金」
  2. 「人のために使うお金」
  3. 「いざという時のためのお金」

この3つのために貯金箱を用意すれば良いんですね。

3つにわけて、かつ透明の貯金箱がおすすめです。
ジャムの空き瓶でも良いですよ。

なぜ透明なんですか?

理由は目視してすぐに増減がわかるからです。
お子さん自身が目で見て減ってる、増えてるがわかります。
それに、親も管理しやすいですから。

これで完璧ですね。

子供のやる気を持続させる「振り返り」

さいごに子供のやる気を高める必要があります。

そのためにやってほしいことが、おこづかい帳をつける等、「管理すること」と「振り返り」です。
何にいくら使ったか。家計簿と一緒ですね。

う…わたしが苦手な家計簿だ。
親がそもそも苦手な場合はどうすれば…

作業するのはお子さん自身なのですが、苦手な人はノートにレシートを貼ってください。

貼ったままではなく、「感想」と「振り返り」も大切です。
1週間に1回はお子さんと一緒に振り返って、良いところがあれば、必ずほめてあげる。

たとえば、今月はおこづかいの中からおじいちゃんへのプレゼントを買えたんだね、すごいねー!偉かったね!などといった感じです。

こどもは褒められるのが好きですからねー。

衝動買いとか、無駄遣いをしてしまった場合は怒ってもいいんですか?

残念な使い方だったら、怒るのではなく、「感想」と「振り返り」を必ずしてください。

残念である理由や、子供がなぜその使い方をしたのか、きちんと言葉にしてコミュニケーションをとってあげてください。

たしかに、怒ってしまうと子供が萎縮しちゃって、なにが良くてなにがダメなのかが正しく認識できないかもしれませんね。

子供は第三者から褒められてもらってはじめてやる気が出てきます。
それに加え、出来なかった事が出来るようになる事がこどもにとってすごく重要なことです。

あと、大人の方が、なかなかそんな時間とれないなー、という方は、シールを貼ってあげるのもいいですよね。
頑張ったねシール、残念シールなんかを決めて貼ってあげるなんてのも、ひとつのコミュニケーションですよね。

いづれにせよ、続けられる方法でやってみてくださいね。

お互いにコミュニケーションを取りながら教えてあげるのが大切なんですね。

とても大切です。

金額が小さいうちからこのようなコミュニケーションをとっておくと、お互いの本音が伝わりやすいかもしれませんし、更に強い信頼関係に繋がっていくのではないでしょうか。

おこづかいがコミュニケーションのきっかけになるんですね。

おこづかい制度でプレゼン能力が養われる

おこづかいを機会に、普段はなかなかコミュニケーションをとるのが難しくなってきている高校生・大学生のお子さんが、実際何に興味がある、今どんな生活をしている、というのがわかりますからね。

でも見張っているっていう感じではなく、おこづかいを通して、興味がある事を”さらっと”聞くことがポイントですかね。

それぐらいの年齢のときって難しいですよねー。
わたしもその頃はおとうさんとほとんどしゃべってなかったなー。

実は、そのご家庭が実践されていたのが「おこづかい会議」です。

かわいい会議ですね(笑)

おこづかいの金額は自己申告制。
でも必ず目的と必要金額について、お子さんが親にプレゼンするのだそうです。

親が納得しないとその金額は貰えない。
必死になりますよね(笑) 

大きくなると会話が減るけど、おこづかいが少ないと困るから、親を納得させようと一生懸命考えるみたいですよ。

ほほえましい光景ですねー。
その制度も良いなー。

コミュニケーションがうまれるだけでなく、親を納得させようとするので交渉力やプレゼンテーション能力にも少なからず効果がありそうですよね。

おこづかいって奥が深いですね。
すぐにでも実践したいです!

おこづかい制度をはじめる5つのポイント

そう思って頂けて嬉しいです。
ちなみに、実践するときのポイントが5つあります。

ほお!

その1。最初からお子さんに難しいことを求めない。徐々にステップアップしていくこと。

まずは簡単なことからはじめて、お金とモノの交換、お金の大切さや感謝の気持ちを理解させるんですよね。

その2。貯めるだけでなく、使う楽しさを体験させる。

お金は貯めておくだけでは意味がありません。
モノと交換して喜びを感じさせてあげてください。

貯めることが目的ではないですもんね。

はい、計画的に使わせることが目的ですから。

そして、その3。おこづかい帳は無理につけさせない。
無理にやらせてしまうと苦しくなってしまいます。

そこは大丈夫です。
わたしがズボラですから、苦手に感じる気持ちが理解できるので無理やりさせたりしないと思います。

その4。家庭内でルールをつくる。

具体的には、子供の臨時収入の扱いですね。
最近は4ポケット、6ポケットなどと言って、親以外からもらうお金が増えてきてますから。
お年玉はどうするのか。おばあちゃんからもらったお祝いはどうするのか。

金銭感覚が鍛えられてきたら、そのお金についてこどもから鋭く指摘されそうですよね。
事前にルールを決めておけば良いんですね。

さいご、その5。失敗させましょう。
失敗はあって当然です。
小さいときに沢山失敗させてあげてください。

こども時代の失敗が大人になっての成功につながります。
大きな目で見て怒らないように、大きな懐で見守ってあげてください。

おこづかいについて5つのポイント

  1. 徐々にステップアップしていくこと。
  2. 貯めるだけでなく、使う楽しさを体験させる。
  3. おこづかい帳は無理につけさせない。
  4. 家庭内でルールをつくる。
  5. 子供に失敗させよう。

おこづかいがこんなにも良い機会になるとは思ってもみませんでした!
わたし本気でおこづかいをはじめようと思います!
きょうはありがとうございました!

ありがとうございました。
なにかわからないことがあれば、いつでもご相談くださいね。

〜 おわり 〜

取材協力者

TEXT:mamachari編集部

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