子供が電子マネーで大盤振る舞い?子供とお金のトラブル事情

こどもがもうすぐ4歳を迎えるにあたり、「おこづかいは、いつからあげるものなのかな?」と気になったゆうかは、講師として小学校で出張授業を行っているファイナンシャルプランナー・柳原香さんのもとを訪れました。

柳原先生

ファイナンシャルプランナーであり、キッズマネーステーション認定講師でもある。

ゆうか

バリバリ営業ができるリッチ貧乏。プライドが高い超浪費家。

子供へのおこづかいはいくらにすべき?

もうすぐ子供が4歳になります。
おこづかいは何歳からどれくらい与えれば良いのでしょうか?

何歳からいくら与えるイメージをしていますか?

まだ小さいですからねー。
月に200円ぐらいですかね。

200円に設定した理由はなんですか?

お菓子を買えるぐらいのお金…って感じでテキトーに。

多くの親御さんがなんとなくおこづかいの金額を決められていると思います。
おこづかい制度は、子供がお金を上手に使えるように練習する場に活用する事ができるんです。

こどもがお金を上手に使えるようになるんですか?
おこづかいで?

なります。

お金はモノと交換するツールである、大切なものだと理解し、お金を適切に管理、消費ができるようになります。

え、ほんとですか?
でも、親が教えようとしなくても子供は勝手に経験から学んでいくものなんじゃないですかね。

最近ではお金の電子化が進み、お金の価値を感じにくくなっています。
そして、お金はどうやったら手に入るのかという事もわかりづらくなってきています。

ちなみにゆうかさんはお金がどうやったら手に入るかわかりますよね?

働いて稼ぐ…ですよね?

そうですよね。
おこづかい制度を導入する事で、お金の概念と大切さの両方を伝える事が可能です。
そうなると、お金をもらった時、まず感謝の気持ちを感じるようになります。

お金の大切さかー。
たしかに学校で習うようなことではないですよね。
親が教えてあげないといけないのか。

電子マネーは何でも買える魔法のカード

とくに現代は、キャッシュレス化が進み、その感覚を感じにくくなっています。
例えば、電子マネーをなんでも買える魔法のカードと勘違いして、友だちにお菓子やアイスをたくさん買ってあげてしまう事例があります。

でも、お家の人が一生懸命働いたお金が今自分の手元にきているのだと、心から理解できると、そんな使い方しなくなりますよね。

魔法のカード!?
そんな使い方されたら、たまったもんじゃないですね。
電子マネーこわいなー。

キャッシュレス化は悪い事ではないですし、むしろより管理しやすく、また便利さを享受しやすくなるので、いいことですよね。

これから5年、10年、世の中は更に現金を持たずに全て済ませる事ができる電子化時代になり、「お金のやりとり=数字の操作」になると思います。

iphoneのapple payとか、すごい便利ですよね。
でもお金を払ってるっていう感覚はあまりないですね。

お金を使う感覚は変わっても、お金の基本的な役割は変わりません。
だから、子供には電子マネーや、数字を取り扱う前に是非「お金は使ったら減る」という事を充分に体感させてあげてほしいのです。

子供とお金のトラブルを防ぐ方法

ちなみに、魔法のカードとして使ってしまった子供の親御さんはどうしてこどもに電子マネーをもたせたんですか?

電車やバスを使って学校に通うお子さんにPASMOやSUICAにお金をチャージして渡していたようです。

あー!たしかに、それも電子マネーか!
その場合はどうすれば良かったんですか?

この事例については、親御さんが『電子マネー=お金』なのだ、という事を子供にしっかり説明すると良かったのだと思います。
この場合「知ってる」という事ではなく、「理解している」という事が重要です。

”ちゃんと言ったから大丈夫だろう”ではいけないんですね。

そして電子マネーを渡したあと、現金ではない安心感から、利用した内容のチェックを怠っていた、ということが主な原因として考えられます。

慣れてきたら、子供に『電子マネー』のお金をチャージさせてもよいかとおもいます。
その時は、親が必ず時々チェックするなどして、管理することが大切です。

まだうちは子供が小さいから実感がないですが、小学生の高学年以上はいろいろお金のトラブルがあるんでしょうね。

いろいろあります。
高学年にもなってくると、親がずっと見張ってるわけにはいきませんから、お子さん自身がお金を上手に使えるようにならないといけないわけです。

子供がお金について理解すること

お金のことを教える大切さはわかったのですが…。

おこづかいを上手く活用できれば、それが鍛えられるというのがイメージできません。
なにをすれば良いのでしょう?

まずはお金がモノと交換するためのツールであり、とても大切なものである、そして、お金は働いて手に入るという事を理解させることです。

お金とモノは交換するためのツールっていうのは、おままごとでなんとなく理解してるのではないかと思います。

でも、お金が大切だっていうのはどうすれば理解できるのでしょうか?

例えば、お子さんがスイミングスクールに通っていて、帰りに友だちと食べるアイスクリームがとても好きだとします。
このとき、ゆうかさんはどうしますか?

買ってあげちゃいますけど、きっと間違いなんでしょうね(笑)

買ってあげたい気持ちはわかりますし、もちろん間違いでもありませんよ。
ただ、ほしい!とお子さんが思うモノがあるなら、それはおこづかい制度に活用できるチャンスですよね。

要は、おこづかい制度を通して何をお子さんに伝えたいか、なんです。

おこづかいをあげて、そのお金で子供が自分で買うんですか?

そうです。

平日は毎日20円のおこづかいを与えるとします。
子供は週1回のアイスを楽しみにして、お金を大切に貯めますよね。

それに、自分で買うので100円と交換してアイスを手に入れるというお金の概念を理解することができます。しかも楽しみながら。

それだけで良いんですか!

はじめての子供にとってはこれでも十分の勉強、体験になります。
おこづかいをもらって、目的のために貯めて、買う。

親御さんが買い与えるだけでは、この感覚をつかむことはできません。

そしてその体験をする事で、お金に対する感謝の気持ちを自然と持つことが出来るのです。

その通りですね。
買ってもらっただけだと、なにも体験できないですね。

お友達のおこづかい金額は関係ない

「◯◯ちゃんが△△円もらってるから、わたしも△△円ほしい」は関係ありません。
金額の大小も関係ありません。

どういう目的で、どう使うかが重要なのです。

つい気にしちゃいますよね。
他の家庭ではどうやってるんだろうって参考にしたい気持ちはわかります。

お金を使って、何を得たいか、はお子さんによって変わりますからね。

でも、おこづかいの金額設定に考えがあるなら参考にしても良いかもしれませんので、情報共有するのはいいですよねー。

お!参考にできる考え方があるんですか?

小学校高学年から中学生のお子さんのおこづかいを1万円にしているご家庭がありましたね。

1万円!さすがに高すぎじゃないですか?

お子さんはピアノとクラシックバレーを習っていて、その月謝代を含めて1万円に設定しているそうです。
習い事にはお金がかかるんだ、と理解することができますよね。

もちろん習い事をやめたら、その月謝分はおこづかいから差し引くようです。

それすごく良いですね!

そのお子さんの場合は、自分から習いたいと言い出したようで、サボらず熱心に通っているみたいですよ。

うちも習い事はじめたら、その制度を導入したいと思います!

ただ単におこづかいを与えるだけでは意味がありません。
何を買うのか、何のためにお金を使うのかをお子さんに宣言させることがポイントです。

最初は貯めて好きなものを買う。という事の繰り返しで、それを楽しんでやってみるのがいいと思います。
楽しくないと続かないですからね。

〜 つづく 〜

後編はこちら

子供のおこづかいはいくらが最適?子供の金銭感覚を養うおこづかいのポイント

取材協力者

TEXT:mamachari編集部

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