え、攻めすぎでした?自覚ないけどリスク高い!投資信託を買う前にチェックしたいこと(後編)

15年後に350万円を蓄えるというゴールに向けて、
運用する投資信託を選んでくるという宿題をもらったゆうか。
自分なりに考えて宿題を終えたゆうかは、
ふたたびファイナンシャルプランナー高木典子さんの元を訪れました。

登場人物

高木先生

外資系投資銀行など金融業界からFPに転身。
日本FP協会 CFP(R)資格を保有。

ゆうか

バリバリ営業ができるリッチ貧乏。プライドが高い超浪費家。

前回の記事

さっすがだなー!投資初心者が見ないけど、プロが見る投資信託のツボ(中編)

判断が難しい市場はプロにお任せ

この2本についてはどうですか?

  • セゾン資産形成の達人ファンド(アクティブ型)
  • コモンズ30ファンド(アクティブ型)

まずこの2本を選んだ理由を教えてもらえますか?

「セゾン資産形成の達人ファンド」は海外株式への投資比率が8割ぐらいあって、プロがこれから成長しそうな市場を見極めて成果を出してくれるんじゃないかなと思って選びました。

なるほど。
「コモンズ30ファンド」の方は?

「コモンズ30ファンド」は国内株式への投資がほとんどなんです。
日本の市場全体で考えるとすごく伸びていくとは思ってないんですけど、個別に見れば伸びる会社はたくさんあると思ってるんです。
そういった伸びる会社を丁寧に探してくれそうだったので選びました。

ご自身で国内の有望企業を探すのは難しいので、そこをプロに任せるというお考えですね。
良いと思いますよ。

債券も入れて値動きの幅をおさえる

なんだか株式ばかりなので、少し値動きを抑えるために債券も組み入れたいと思うのですが、これはどうでしょうか?

  • SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト型)

先進国債券を中心に投資する投資信託ですね。
これにした理由はなんですか?

つみたてNISAの対象になっていて、かつ海外債券への投資割合が高いものを選びました。

国内債券ではなく、海外債券を選んだの狙いはなんですか?

わたしが選んだものは海外株式に投資するものが中心なので、その相場が落ちてしまったときに備えて海外の債券を持っておくと、値動きの幅がおさえられるんじゃないかと思ったんですが。どうでしょう?

なるほど。
株式と債券は逆の動きをしますからね。
良いのではないでしょうか。

じゃあ、債券はこれにしますね。

選んだ商品のリスクと自分の許容度を確認する

最終的にこんな感じになりました。

  • eMAXIS Slim先進国株式インデックス(株/先進国/インデックス)
  • SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト型)(債券/国内外/インデックス)
  • セゾン資産形成の達人ファンド(株/国内外/アクティブ)
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(株・債券/国内外/アクティブ)
  • コモンズ30ファンド(株/主に国内/アクティブ)

※購入を推奨する意図ではございません。

債券のものを1本追加しましたが、それでも株式への投資割合が高いですね。

そうですね!
あと海外比率も高いですね。
これって攻めすぎですか?

攻めすぎというより(笑)、海外のものは為替の影響を受けるということを知っておいてください。
国内のものよりも一般的に値動きは大きくなりますから、例えば、1月に100万投資したら、年末に70万になってしまった!ということになる可能性があります。
それをどう思いますか?

ぜんぜん大丈夫です!
積立額は毎月1万5,000円ですよね。
この前まで会員になったまま通ってなかったヨガを解約したので、その浮いたお金でまかなえるぐらいですし。

今は若いし、働けるから良いですが、今後年齢が上がっていって、収入が減る、なくなりますっていうときに同じリスク許容度でいてはダメですよ。
役職定年や定年退職など、収入に変化もきちんと考慮しておいてくださいね

あんまり調子に乗らないように注意します…。

あと、使う時期が近づいているものを株式での運用につぎこむのもダメです。

使う時期が3年ぐらい先とかであれば大丈夫ですか?

3年では短すぎます。
少なくとも10年以上先は使う予定がないお金を運用にまわすようにしてください。
どうしてかわかりますか?

えっと…。あ!
時間の分散ですね。

その通りです。
資産分散、地域分散、時間分散。
この3つが投資リスクをおさえるポイントです。
今から積立を始めたとしてもここから3年間ずっと下がる可能性もあります。

また、3年後に入学金を払う予定の資金を海外株式で運用していて、使うタイミングと下がったタイミングが重なってしまったら困りますよね。
先が長ければ上がってくるタイミングを待つことができます。

使う時期が近い資金は投資にまわさず、定期預金や国債など安全なもので運用してください。

使う時期が近いものは投資にまわさない、承知しました!

リスクと運用目的・目標を照らしあわせる

でも正直まだ心配なんですよね。

どのあたりですか?

毎月1万5,000円を15年間積み立てて、270万円になるところを利回り3.4%運用で350万円にする。
そしてそれは娘さんの大学費にあてるというのが当初の目標・目的ですよね。

そうでしたね!

利回り3.4%の目標に対して、ちょっとアクティブすぎるかと。

大丈夫です!
いろいろ調べてみてどんどんチャレンジしてみたくなっちゃったんですよね。
これでやりたいです!

…。
では1つお願いが。

え、なんですか?
こわい。

これから入ってくる児童手当には手をつけないようにしてもらいたいのですが。
どうでしょう?

児童手当ですか?
それなら1円も使ったことはないですよ。
夫の口座から子供名義の口座に毎回うつして、手はつけてないです。なんとなく。

そうなんですね!
それでしたら児童手当だけで200万円弱になるので、それと合わせれば大学費は問題なさそうですね。

よかった!
じゃあこれで投資信託デビューしますね。

つみたてNISAの口座で買うことをお忘れなく。

あぶない!
忘れてました。

ゆうかさん、次にまた何か投資に関心がでたら相談してくださいね。
危なっかしくて正直すこし心配です(笑)

相談させてもらいます!
これからも宜しくお願いします。

〜 おわり 〜

取材協力者

TEXT:mamachari編集部

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