さっすがだなー!投資初心者が見ないけど、プロが見る投資信託のツボ(中編)

15年後に350万円を蓄えるというゴールに向けて、
運用する投資信託を選んでくるという宿題をもらったゆうか。
自分なりに考えて宿題を終えたゆうかは、
ふたたびファイナンシャルプランナー高木典子さんの元を訪れました。

登場人物

高木先生

外資系投資銀行など金融業界からFPに転身。
日本FP協会 CFP(R)資格を保有。

ゆうか

バリバリ営業ができるリッチ貧乏。プライドが高い超浪費家。

前回の記事

これが良い!と素人ママがガチで選んだ投資信託7本はプロからどう見えるのか?(前編)

債券をポートフォリオに組み入れる効果

どうして債券を入れるとリスクがおさえられるんですか?

株式と債券って理論的には逆の動きをするんですよ。

…といいますと?

中央銀行が金利を上げる(金融引き締め)と、投資家はわざわざリスクをとって株式を買うよりも金利が高い債券の方が良いと考えるため、債券にお金が流れます。

株が売られて下がり、債券が買われて値上がりするということですね。

そういうことです。
もう1つ、株式の大きな値動きを債券でおさえるという意味合いもあります。

そうなんですね。

株式だけに投資していた場合だと50%の値上がり、でも資産に債券も組み入れた場合は40%の値上がりに。

値上がり幅が小さくなっちゃいましたけど。

同じく値下がり幅も小さくする効果があります。
株式だけの場合は50%の値下がり、債券もいれた場合は40%の値下がりにという具合に値動きの幅が小さくなります=リスクが小さくなるということです。

おー、債券を入れるとそうなるんですね!

選んだ投資信託の資産によってリスクが変わる

ゆうかさんが選んでくれた投資信託は90%近くが株式に投資されるもので構成されています。
1年間で資産が20%〜30%、リーマンショックのようなときは40%以上も減ってしまうこともありえます

1年で30%!
それはちょっとこわいかも…。

リスクというのは値動きの幅を意味しますから、30%増えるという考え方もできるのですが、逆もありえます。
増減の可能性はきちんと把握し、そのリスクを自分が許容できるのかを考えないといけません。

モーニングスターを見たときに、おすすめのポートフォリオはこれだったんですよね。

  • 国内株式 25%
  • 国内債券 25%
  • 外国株式 25%
  • 外国債券 25%

実際にいろいろ見ていくうちに海外株式をガンガン買いたいなって思っちゃって。

改めて考えてみて、30%増減する可能性はどうですか?

んー。
もうちょっと債券をいれてリスクを抑えようと思います(笑)

為替ヘッジとは

あとは為替ヘッジはどうなってますか?

選んだものはすべて「為替ヘッジなし」です。
でも正直、為替ヘッジというのがよくわからなくて

為替ヘッジとは為替の影響をうけないように保険をかけるようなイメージです。
保険なので保険料がかかります。

為替ヘッジありの商品はほとんど見かけなかったんですが、あまりないんですか?

為替ヘッジなしがほとんどですが、「あり」の場合はコストが基準価額に影響するので、その点だけ注意してください。

その投資信託の投資先を確認しよう

ほかに気になるところはありますか?

「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」ですね。
これは新興国の株式市場の指標に合わせて運用されるものです。

これから伸びるんじゃないかと思って選びました。
でもそれがどうして気になるんですか?

新興国はもちろん経済成長を期待できるのですが、市場が不安定でもありますので、買うとしても割合を低くした方が良いと思います。

そうなんですか…。
どうしてもポジティブな部分ばかり見ちゃって、値下がりの可能性を忘れちゃうんですよね。

あと、それぞれの投資信託がどこに投資しているのかは見ていますか?

どの資産、どこの地域っていうのは見てたんですが、それ以上詳細は見ていないですね。

投資信託の月次レポートを見れば、どこに投資しているのかを調べることができます。
ちなみに、この2本は投資先がかぶるところがあるので、違う運用のものが良ければどちらか1本を外しても良いかもしれません。

  • 楽天・新興国株式インデックス・ファンド
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

そうなんですか!
じゃあ…信託報酬が安い方を残そうかな。

信託報酬で選ぶ考え方も良いですが、「プロに任せる」という考え方もあります。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はアクティブ型ですよね?

アクティブ型ですね。

新興国は特有のリスクもあり非常に値動きが大きい市場ですから、そういった見通しをたてることが難しい市場はプロに任せられるアクティブ型を選ぶというのも良いと思いますよ。

なるほどー!

市場についての理解がぜんぜんない場合はプロに任せた方が良いでしょう。
なんとなく動きがわかってきたら自分で組み合わせを考えても良いでしょう。

この2本(アクティブ)についてはどうですか?

  • セゾン資産形成の達人ファンド(アクティブ型)
  • コモンズ30ファンド(アクティブ型)

〜 つづく 〜

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え、攻めすぎでした?自覚ないけどリスク高い!投資信託を買う前にチェックしたいこと(後編)

取材協力者

TEXT:mamachari編集部

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